「私の睡眠は完璧です！」と言える方はなかなか少ないのではないでしょうか。
最近では睡眠不足の方が増え5時間、6時間睡眠は当たり前になっています。研究によると日本人の約4割は睡眠不足で、睡眠不足による経済的損失は年間 15兆円とも言われています。昼に眠くなったり、夕方になると身体がズーンと重たくなったりした経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

睡眠で大切なのは時間と深さです。
「どこでもすぐ寝れる」という人は、慢性的な睡眠不足状態のため注意が必要です。
車はエンジンがかかっていれば走っていなくても排気ガスを出すように、人間も何もしなくても常に老廃物が体内で生み出されています。1 日飲まず食わずでも尿や便が出るのは常に身体の老廃物を外に出そうとしているからです。

その老廃物を効率的に除去するのが『睡眠』です。

エネルギー消費を抑え、自律神経の働きでからだの中をキレイにしていく大切な時間です。

朝起きても疲れが取れていないのは前日の老廃物が残っている状態です。
老廃物が残っているのにコーヒーや栄養ドリンクで誤魔化して頑張るという方もいますが、長い目で見るとあまりよろしくありません。6 時間睡眠を2週間続けた脳の状態は、徹夜明けの脳の状態とほとんど同じだったという研究もあります。
より効果的に寝る方法というのがあるのですが、ほとんどの方が特に気にせず寝ているのではないかと思います。
ですが、何かのキッカケで睡眠障害に陥ると、正しい睡眠が分からないために不眠状態から抜け出せなくなるケースがとても多いのです。

当院では、長く健康でいるためには7時間の「良質な」睡眠を推奨しています。1日の余った時間で寝るのではなく、7時間確保することを前提として1日を過ごせるようになるのが理想です。

それくらい睡眠時間は大切なものなのです。

次回はその「良質な睡眠」をとるためのコツをご紹介します！