腸の動きを活発にするために必要なこと

腸は、”健康寿命”を延ばす大きなポイントともいわれています。

今回な腸の動きを活発にするために必要なことを詳しく解説していきたいと思います。

◎腸と食生活の関連性

日本人の食生活はどんどん欧米化してきているといわれています。

それにより、肉類や脂肪分の摂取量が増え、食物繊維の摂取量が減ってきてしまっています。

また、近年大腸がんが増えているのも、このことが関連していると考えられています。

腸にやさしい食生活とは、根菜類や豆類、イモ類、きのこといった食物繊維をたっぷり摂る食事です。確かにお肉は美味しいですが、現状の日本人の食生活はバランスが崩れつつあることも考慮し、再度バランスの良い食生活となるよう、見直しが必要です。

◎善玉菌と腸内発酵について

腸に食物繊維が良いというのは、何となく耳にしたことがあると思いますが、具体的にはどんな効果があるのでしょうか。

食物繊維は腸内の不要物を流して、便の量を増やします。また、便を柔らかくしてくれる効果もあり、排泄しやすくしてくれる役割があります。

腸内には善玉菌と悪玉菌、日和見菌と呼ばれる常在菌がいますが、この内善玉菌の住みやすい腸内環境を整えてくれるのです。

善玉菌の多い腸内は、腸内発酵が活性化され、病原菌等をやっつけてくれます。また、腸内が酸性に傾き、悪玉菌が増えにくくする効果にも期待できます。

さらに酸は、腸を刺激に、動きを活発にさせます。

この動きのことを”蠕動運動””ぜんどううんどう”といい、便秘解消にとても重要なはたらきです。

つまり、善玉菌を多くすることこそが、腸内の環境を整え、動きを活性化することに繋がるというわけです。

尚、善玉菌が優位になっている時の便は、黄~黄褐色、茶色っぽくなり、においがあるものの悪臭はしません。

自分の便の具合をチェックするのも健康管理の1つです。

◎善玉菌を増やすにはどうすれば良い?

善玉菌のうち、最も有名なのは、”ビフィズス菌”です。

生まれたばかりの赤ちゃんの腸内細菌は善玉菌であるビフィズス菌ばかりだといいますが、年齢とともに悪玉菌が増えてくるといわれています。

加齢によるものはある程度仕方がない部分ですので、それ以外の部分で善玉菌を増やし、悪玉菌を抑える必要があります。

そのために見直したいのが、食生活と睡眠の質です。

はじめに紹介した通り、日本人は食生活の欧米化が進み、腸にやさしくない食事になりがちです。善玉菌を増やすためには、食物繊維、乳酸菌製品、発酵食品、でんぷん質、ビフィズス菌が好むオリゴ糖を積極的に摂取していきましょう。

オリゴ糖は、ギリシャ語の”少ない”という意味の通り、いろいろな食品に微量含まれています。玉ねぎ、ごぼう、ねぎ、にんにく、はちみつなどに含まれているので、意識してみると良いかも知れません。

また、食生活と同時に運動不足の解消、ストレスの解消、睡眠の質をしっかり上げるといった生活習慣全体の見直しがカギです。

一方、悪玉菌が増えてしまう要因としては、脂肪分の摂り過ぎ、運動不足、ストレス、睡眠不足、アルコールの摂り過ぎ、甘味類の摂り過ぎなどがあります。

節度を持って楽しむことが大切です。

毎日30度を超えるような暑い暑い夏が今年もやってきました。

しっかり水分を補給し、生活習慣を見直しながら、体調管理を徹底していきましょう。

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