顎関節症
gakukansetsusyo
小顔矯正・鍼灸と顎関節症
顎関節や咀嚼筋に症状の出る「顎関節症」について、詳しく解説していきます。
当サロンは顎関節に注目して小顔やお顔の問題を解決しております。
顎の関節に痛みが出た時にまず疑うのは、「顎関節症」です。
顎関節症のチェック項目には次のようなものがあります。
- 顎の関節の痛み、咀嚼筋の痛み
- 顎を開け閉めした時などに雑音がある
- 顎の開けにくい(開口障害)
- 顎の動きに異常が見られる
- 顔の左右差がある
- エラが張っている
- ほうれい線がある
1つでも該当すると「顎関節の問題がある」となります。
顎関節症の症状
チェック項目にも挙げた通り、顎関節症には次のような症状が出ます。
- ・顎の関節の痛み
- ・咀嚼筋の痛み
- ・顎関節の雑音
- ・顎の運動の異常
- ・合併症状
- ・顔の左右の非対称
始めに、「顎の関節の痛み」と「咀嚼筋の痛み」について詳しく解説していきます。
咀嚼筋(そしゃくきん)には、咬筋(こうきん)、側頭筋(そくとうきん)、外側翼突筋(そとがわよくとつきん)、内側翼突筋(うちがわよくとつきん)の4つがあります。この4つを総称し、咀嚼筋と呼びます。
「咀嚼」とあるように、これらは、食事をする際などの”噛むため”の筋肉です。
私たちの顎は、前に出したり、横に動かしたり、上下に噛んだりする動作ができますが、その運動はこの筋肉があってこそできることです。
顎関節症の痛みは大きく分けて、顎の関節の痛みと、咀嚼筋の痛みがありますが、どちらも顎を開け閉めする時に生じることが大半です。
逆に顎を動かしていない時には症状が出にくいです。
また、顎関節そのものの痛みよりは、筋肉に痛みが生じているケースがほとんどです。
どちらに症状があるのかも、顎関節症の治療には大切なポイントです。
次に「顎関節の雑音」について紹介していきます。
顎関節症の方は、顎を動かした時の雑音が気になるケースも多いと思います。そんな顎の雑音について、顎のメカニズムを交えつつ、解説していきます。
顎の関節は、側頭骨にある下顎窩と、下顎にある下顎頭が連なってできています。
その間には顎の開閉をスムーズにするクッション的な役割を担う”関節円板”があります。
また、顎関節の位置を安定させる靭帯、関節を動かす咀嚼筋があり、「顎」が成り立っています。
私たちは顎を上下左右、前後ろと比較的自由に動かすことができますが、これは、関節のお陰です。また、顎の運動には蝶番運動や滑走運動などがあります。
顎関節症の患者さまの顎の雑音は、クッションの役割のある”関節円板”にズレが生じることが起きます。
顎を開け閉めする時に下顎頭が関節円板を乗り越える時にカクカク、ガクガクといった音が鳴ります。また、顎の凹凸がこすれる時にザラザラ、ミシミシといった音が鳴ることもあります。この音は、”クレピタス音”とも呼ばれ、顎関節症の大きな特徴の1つとされています。
顎関節の動きは、”蝶番運動”と”滑走運動”の2つがあります。
この顎関節の運動について、詳しく解説していきます。
滑走運動とは?
顎の関節は下顎骨の両端に関節があるので、片方のみが動くということはありません。両方が同時に動きます。
関節頭は、関節窩(かんせつか)内で回転する他、前歯が1センチほど空くと、前に擦り出てきます。関節頭が関節窩の斜面に沿って動くこと、これが、滑走運動です。
身体中にはたくさんの関節がありますが、滑走運動があるのは顎のみです。
蝶番運動とは?
関節頭が、関節窩(かんせつか)で回転する運動のことを、蝶番運動といいます。蝶番運動は、”ちょうばんうんどう”と読みますが、蝶番には”ちょうつがい”という読み方もあります。
ドアの蝶番のような動きをすることから、この名がつきました。
滑走運動する際に、関節頭と関節円板の両方に咀嚼筋の外側翼突筋がくっつき、その筋肉によって前に動き出します。
顎というのは身体の中でも、とくに複雑な動きができる部位です。複数の運動が連動しているために、顎は自由に開閉でき、前後左右に動かすことができるというわけです。
顎関節症は咀嚼筋の緊張や関節円板のズレにより、運動に異常が起こることです。顎関節症の原因はさまざまですが、主な症状は、下記の3つです。1つでも当てはまった時には注意が必要です。
- 咀嚼筋、顎の関節の痛み
- 顎関節の雑音
- 顎の運動異常
また、同時に下記のような症状を引き起こすこともあります。
頭痛、目眩、耳鳴り、耳の閉鎖感、首こり、肩こり、手のしびれ、顎の疲れ、食事が飲み込みにくくなる、自律神経失調症など、全身に症状が出ることもあるため、なるべく早期の治療をおすすめします。
顎関節症による耳の症状について
側頭骨は耳のついている部分でもあるため、顎の関節の障害が耳にも悪影響を及ぼします。耳鳴りの音の種類については、個人差が大きく、「キーン」と感じる人もいれば、「ゴーン」と感じる人もいます。 また、内耳にある三半規管や耳石器といったバランス感覚を司る器官にも影響を及ぼすため、目眩の症状が出ることもあります。
顎関節症による耳の症状は耳鳴りに次いで目眩が多いですが、難聴の症状が出る患者さまもいらっしゃいます。
顎関節症と自律神経の関係性
自律神経には、”交感神経”と”副交感神経”があります。
交感神経は活動したり、緊張することで働く神経で、休んだり、リラックスしている時には副交感神経が優位になります。
自律神経は互いにバランスをとっていますが、顎関節症によるストレスがあると、交感神経が働き、過度に優位になってしまいます。 結果的に自律神経が乱れ、自律神経失調症の症状が現れはじめます。
身体は連動しているので、1つの不調が、さらなる不調を引き起こすことも十分に考えられるのです。
顎関節症の原因
顎関節症の主な原因は、悪癖、姿勢不良、顎の不安定、噛み合わせ、精神的ストレス、外傷などがあります。原因は1つではなく、いくつかの原因が重なり合い、症状として現れるケースがほとんどです。
今回はこの内、「悪癖」について詳しく解説していきます。
「悪癖」というのは、歯軋りや食いしばり、頬杖をつく、唇を噛む、顎を無意味に動かす癖のことです。こういった「悪癖」が習慣づいてしまっている場合、咀嚼筋の疲労や緊張、痛み、顎関節や関節円板のずれ、変形、損傷を引き起こしやすいです。
また、悪癖ではありませんが、マウスピースを使用するような楽器を演奏する方も顎への負担が大きくなりやすいです。
歯軋り、食いしばりの癖はなかなか治しにくいものですが、ストレスが原因になっていることも多いです。適度にストレスを解消するなど、こういった癖を治す努力をしましょう。
尚、睡眠中の歯軋りや食いしばりは、顎へ相当な負担がかかるともいわれています。歯周病の原因にもなるとも言われております。
歯を守るマウスピース(歯科用)を使用する事を検討している方は、同時に顎関節の整体を行うととても良い結果を得られている方が多いです。
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